*アイディア帖*~こいのぼりタペストリー編~

2023年05月08日 10:32
カテゴリ: レッスンの様子

最近教室の子どもたちから、
カヤさんてどうやってみんながやること考えよるん?
いつ準備しよるん?と聞かれたり、
保護者の方から
どうやってアイディア出してるんですか?と
質問を受けることが増えてまして…
SNSのDMからもご質問がありましたので
こちらに書かせていただきます。
長文になりますが
同業の方、ご興味のある方はお付き合いください♪

レッスンの課題については
1年間の大まかな流れを決めています。
創作絵画→工作→夏休みポスター→工作→秋スケッチ→クリスマス工作
たとえばこんな感じに↑。
そこからじゃあ工作なら何をするか、創作絵画はどう面白く課題にするか、
というように細かい組み立てと課題の作成に入ります。
○課題内容は学校とはかぶらないように
○学校では体験できない内容に。
○一つの課題でバリエーションが持てるように。
 (一人ひとりに合わせて難易度を分けることができるように)

教室の特性として、
ひとりひとりの制作スピードに合わせてあげることも大事にしていますので
この、計画した1年間の流れの中で追加課題が必要になったり、
逆にレッスン内容を取り消したりすることも出てきます。
そこは小さな教室だからこそできることかもしれません。

子どもたちのスピードに合わせていく中で、
年間課題とは別に
時間があったらぜひやらせてあげたい箸休めならぬ「筆やすめ工作」を
年間でいくつか考えています。
その一つを今回ご紹介させていただきます♪





こちらは4月後半の筆休め課題で行った
こいのぼりタペストリーの
アイディア帖(試作帖)です。

作成したのは確か1月入った頃だったと思います。
アイディア帖としてはまぁまぁギリギリです💦

4月は新学期に入って、
子どもたちにも見えない緊張が続く月です。
そして4月後半になってくると心の疲れも見え始めます。
この頃にイロトリドリでちょっとでも
気分転換になる工作をサクッと短時間でできれば・・・と考え
試作にとりかかりました。
因みにこのアイディア帖や試作はボツになることも
もちろん多々あります(笑)

これ試作やってみよう!というものが
アイディア帖に生まれたら
実際に作ってみます。
・・・といっても材料調達からだったりします。
試作でボツになる可能性もあるので
とりあえず試作用のみ購入し、
課題に使えそうであれば全員分調達する、というたいてい2段階です。

今回は布を使用しますので、布と平べったい紐の調達から行いました。

たいていはデザインから自分で考えるので、
今回はこいのぼりの形を決め、
コピー用紙でこいのぼりの型紙を作りました。

その型紙に合わせて布をカットしていきます。
裁ちばさみを出すのが面倒で
工作ばさみでカットしてますが
そこは目をつむってくださいね♪

今回は合わせ布で作りたいので
2枚布カットが終わったら
布用ボンドで接着。
ミシンで縫い目をつけたらかわいいなぁ・・・と思っていたけど
裁縫不得意な私がこいのぼりの形に添って縫うなんて
絶対無理だと思い断念しました💦

ボンドが乾いたら
私自身もお楽しみの色付けに入ります。

個人的にはグレーやブルーグレーなどのくすみカラーが好きなのですが、
アイディア帖に書いたように
今回は女子にも抵抗なくこいのぼりを作ってほしいので
カラフルな色にしていきます♪

スパンコールなどをつけてもいいよ!と説明するため、
試作にもスパンコールをつけてみて

完成☆彡

これなら、デザインを懲りたい子はとことんできるし、
簡単に済ませたい子はサクッと終われる。
低学年高学年、経験年数関係なく制作できるので
採用決定!!
・・・ということで、全員分の布を購入に行きます!(^^)!

準備としてはここからが少し時間がかかるとこです。
購入してきた大きな一枚布を
型紙に合わせてカット、ボンド付け、紐付けなどの作業があります。
因みにカットについては
こいのぼりを2枚布(袋状)にするため
1人2枚分カットしないといけないので、
約100枚カットでした💦
これはさすがに裁ちばさみ引っ張り出してきましたよ(笑)

こういう準備がある工作の際は
質問してきてくれる子が多いです。
これ、どうやって準備したの?と。

そのひと言、準備している側からするととっても嬉しいんです♪
それにそういう見えない部分を見てくれる子どもってすごいと
心から思います。
そういうことを気にかけてくれる子ってきっと
どんな場面でも
これは誰がやってくれてるんだろう?
これどうやって出来てるんだろう?と
他人や物との関わり方を深めていける大人になるんじゃないかなと
子どもたちを見ていてワクワクしてきます。

どうやって準備したの?と聞いてくる子には
細かく教えるのですが、
100枚切るの腱鞘炎になりかけたよ!とか
ボンドで手がくっついて取れなくなるところだったよ、など
大変だったことも隠さずに
もう聞いてよ~!的な感じで私は話します。
その方が子どもたちも親近感を持ってくれるし
笑って「大人だから我慢しなさい」とか言ってくれるから(笑)

このやり取りがあるからきっと
試作でボツになってもやり直せるし、
楽しいものを考えてあげたいと思うし、
腱鞘炎になっても平気なんだと思います♪

長々と書いてしましましたが、
このアイディア帖や教室の課題の立て方が
これらから絵画教室やってみたいと思っている方や
教室の子どもたちの興味に
何かしらお役に立てることがあれば嬉しく思います♪

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